ロシア南ウラル地方の
核廃棄物事故による放射能汚染

 

 

ウラル地方の地図 ロシア南ウラル地方のエカテリンブルク近郊にある「Mayak」はソ連で最初のプルトニウムの再処理工場のプラントでした。この施設は1948年に操業を開始しましたが、その直後から高濃度の放射性廃棄物を周辺の川に流し続けました。さらに、1957年には廃棄物保管施設において化学反応によると考えられる爆発がおき、周辺に大量の放射性核種を飛散させました。
 こうした汚染や事故は秘密にされたため、廃棄物の流れ込んだテチャ川周辺の住民は川の水を飲むことによる内部被曝、また川の汚染物質による外部からの被曝を受けました。この地域の汚染の特徴は、廃棄物の中に含まれた半減期の長いストロンチウムによる内部被曝が非常に大きい点です。歯のカルシウムをストロンチウムが置き換え、これによる内部被曝をどのように評価するかが大きな問題です。

 



 放射性廃棄物によって汚染されたテチャ川とその汚染のモニター地点。(Akleyev et al., 2000, Health Phys., 79, 36-47)


 今だに7000Ci/km2 の汚染の残る、Mayak付近の野原。人は住んでいないが、生態系は通常と変わらないように見える。

 


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