歯のエナメルを用いた
ESR被曝線量計測

 

  

歯 人や動物の歯は右の図のような構造をしています。このうち、エナメルの部分はヒドロキシアパタイトという結晶でできており、非常に感度のよい線量計素子として、被曝線量の計測に使用できます。
 エナメルに微量に不純物として含まれる炭酸イオンが放射線によってラジカルになり、その信号強度から被曝線量がわかります。最低で約20mGy(人の自然による外部被曝線量は年間約1mGy)程度まで計測ができます。
 しかし、5Gy以下の低い線量では、有機物の信号が妨害になりますので、この寄与を差し引く工夫が必要になります。現時点では、健康な歯を抜歯しなければ計測できませんが、特別な計測機器をあらかじめ装着することなく個人の被曝線量が計測できる点が大きな利点です。現時点では残念ながら抜歯することなく低い被曝線量を測定する装置は開発されていません。また歯科X線による被曝線量を差し引いて評価する必要があります。

 


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