素粒子とは、それ以上小さく分けることができない粒子のことです。素粒子の例として、原子や分子をさらに小さく分解していくと出てくる、電子やクォークという粒子があります。学校の授業では、中学2年の[化学]で原子や分子について、高校3年の[物理]で電子や光子、原子、原子核などが出てきます。身の回りのものだけでなく、宇宙の天体なども小さく分解していくと素粒子からできているはずなので、素粒子の研究が進むと、実は宇宙全体についてもわかることが増えていきます。
授業よりももっと詳しく知りたい!という方には、高校向けの出張講義を無償で実施しています。出張講義では、私達の体はなにからできているのかという疑問を考えることからスタートし、素粒子とはなにか、宇宙物理との関わりなどについて、スライド(サンプル)や動画、黒板を使って説明します。また、霧箱という装置を使って実験し、原子核や一部の素粒子を実際に目で見ることができます。まずは大学の受付またはお問合せフォームからご相談ください。オンラインや少人数対象(科学部や興味のある有志など)でも、これまでに実施しています。
自分でたくさん質問して詳しく知りたいという方は、大学の研究室を見学いただくこともできます。長尾研究室は実験物理ではなく理論物理が専門なので、実験装置などはありませんが、出張講義と同様に講義をした後、素粒子についての簡単な実験を実際に行うことができます。また、素粒子物理を研究するためには大学でどのような勉強をするのか、講義で使う教科書などを見ながら知ることができます。平日以外に、土曜日や夏休みなど長期休みの間も可能な場合がありますので、お問合せフォームからご相談ください。
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